CHEMISTRY OF BOOK

化学を学ぶ人のための専門書まとめ

生化学の教科書

【生化学(Biochemistry)】
生化学は化学の一大分野であると同時に生物学の一科目という、基礎科学ながらも学際性が強い学問である。ゆえに化学科の学生はもちろん、生物系や医・薬・農学系学部でも必須の科目とされている。そんな理由から一口に生化学と言っても、化学科向け、生物科向け、医・薬学科向けなど、教科書によって指向が異なっている。ここでは化学専門の人を読者対象とする有名な本を紹介しよう。最近の本は図を豊富に用いてカラフルなものが多いので、ずいぶん読みやすい本が増えてきた。


コーン・スタンプ
生化学 (第5版)


コンパクトにまとまった生化学の古典的教科書

生化学コーン・スタンプ生化学
(1988/03)
Eric E. Corn、George Bruening 他

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■出版社/原著出版社
東京化学同人/John Wiley & Sons Inc

■サイズ
A5 (ハードカバー)

■レベル
★★★☆☆(学部2~4年)

■ひとこと
コンパクトにまとまっている古典的名著。出版年が古いのが難だが、化学コースの1科目として生化学の基礎固めをしたい人にとって、この上なく有用なテキストである。とくに代謝の記述が詳しく、よくまとまっている。原著は「Outlines of Biochemistry」だが、すでに絶版(古本として今でも安く買えるようだが…)。邦訳版はまだ新書で買えるので、読むなら必然的にこちらとなるだろう。未だに新書で買えるということは、それだけ多くの人に読み継がれ、高い評価を受けてきた確たる証拠。さらに深く生化学を学びたいなら、次に紹介する「ヴォート生化学」を読もう。






ヴォート
生化学 (第4版)


生体反応に詳しい生化学テキストの最高峰

ヴォート 生化学(上) 第4版ヴォート生化学(上) 第4版
(2012/12/11)
Donald Voet、Judith G. Voet 他

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ヴォート 生化学〈下〉ヴォート生化学〈下〉
(2013/04/02)
Donald Voet、Judith G. Voet 他

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■出版社/原著出版社
東京化学同人/Wiley

■サイズ
A4変 (ソフトカバー箱入り)

■レベル
★★★★☆(学部3年~大学院)

■ひとこと
化学寄りの生化学の教科書で、世界でもっとも有名な生化学の本のひとつ。分厚く読破するのに骨が折れるが、網羅性が高く、信頼がおける生化学のバイブルである。最近、待望の邦訳第4版が発売された。代謝の記述がとくに詳しく、後々まで使えるので専門ならぜひ手元に置いておきたい1冊。これを読破するのが理想であるが、必要に応じて参照すると言う使い方でも良いだろう。もし生化学が専門でなければ、よりライトな内容のヴォート基礎生化学という選択肢もある。






Biochemistry (第4版)

生化学のバイブルを原著でチャレンジした人に

BiochemistryBiochemistry
(2010/12/14)
Donald Voet、Judith G. Voet 他

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■出版社
Wiley

■サイズ
28.1×22.3×5.7 cm (ハードカバー)

■レベル
★★★★☆(学部3年~大学院)

■ひとこと
世界的に有名なヴォート生化学の原著がこれ。内容は化学(理学)寄りで、生体物質の代謝に関する記述が幅広くて詳細なのが定評だ。ただ非常に分量が多いので、通読するのは大変である。生化学専門ならぜひ原著も傍に置いておくと役に立つはず。ちなみに実物は電話帳よりも分厚くて重い…。持ち運ぶのは不可能ではないか。






評価の高いその他の名著

ヴォート 基礎生化学
ヴォート生化学のエッセンスをまとめた簡易版。レベル的にはコーン・スタンプとほぼ同程度だが、学部学生が通読するには、むしろこのくらいの量がちょうどよいかもしれない。


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