CHEMISTRY OF BOOK

化学を学ぶ人のための専門書まとめ

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有機金属化学の教科書

有機金属化学(Organometallic Chemistry)
有機金属化学を詳細に扱った本は、じつはそれほど多くない。比較的新しい学問領域で今もなお研究が盛んに行われているので、ボリュームのある教科書は限られているのかもしれない。有機金属は有機合成の触媒として使われることが多く、これらの本のなかで記述されることも多い。ここでは、世界で読まれている有機金属化学の良書をご紹介していこう。



The Organometallic Chemistry
of the Transition Metals (第6版)

有機金属について幅広く記述された決定版

The Organometallic Chemistry of the Transition Metals

■出版社
Wiley

■発行年
2014年

■サイズ
24.1×16.3×3.3 cm(ハードカバー:520頁)

■レベル
★★★★☆(学部3年~大学院)

■ひとこと
ここ最近の有機金属化学の教科書のなかでもっとも優れていると感じたのがクラブトリー有機金属化学。基礎的な事柄から有機金属化合物の応用まで、幅広くかつ詳細な記述がある。ぜひ邦訳をぜひ望みたい1冊だ。なお、最近第6版に改訂され、超分子、N原子へテロ環化合物、有機合成への応用などの記述を拡大。内容をさらに充実化している。典型元素の有機金属化学も今後発売される可能性がある。



評価の高いその他の名著
ヘゲダス遷移金属による有機合成
定評あるヘゲダスの改訂版がこちら。原著は2009年に出版されたTransition Metals in the Synthesis of Complex Organic Molecules。触媒サイクルなどが詳細に記述される。有機合成を行う院生には有用な本。

ハートウィグ 有機遷移金属化学(上)
ハートウィグ 有機遷移金属化学(下)
有機合成を目標に据えた遷移金属の基礎知識と応用がくまなくまとめられている本。上で紹介したCrabtreeのテキストと同じく、有機金属化学の座右の書となるもの。原著は「Organotransition Metal Chemistry」で、多くの学生や研究者に支持された1冊だが、今回いよいよ邦訳される。日本語で読めると言うのは時間の限られた大学院生には非常にありがたく、Crabtreeよりもアドバンテージを感じさせる。下巻は2014年秋発売の予定。

有機金属化学―基礎と応用 (化学選書)
有機金属の権威である山本先生が著した本。日本の著者による有機金属化学の本格的テキストと言えばこれである。多くのテキストは遷移金属とそれを利用した合成が主体だが、こちらは典型元素の有機金属化合物にも触れられている。ただし、新書では買えるもののかなり古い本なので、最新のトピックスには触れられていない。

有機金属化学 (錯体化学会選書)
錯体化学選書のなかの1巻としてまとめられた本。見やすいレイアウトでとっつきやすく、比較的手堅く学べる。最近の本のなかでは優れている。


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