CHEMISTRY OF BOOK

化学を学ぶ人のための専門書まとめ

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分析化学の教科書

分析化学(Analytical Chemistry)
教科書選びがもっとも難しいのがこの分析化学という科目。物理化学、無機化学、有機化学が化学のビッグスリーだとすると、その影に隠れてしまいがち。というのも「手法」に関する学問なので、それ自体が研究対象というよりは化学者のツール的な意味合いが強いのが理由だろう。しかし、重要度が劣るなんてことはない。たとえば酸・塩基の滴定から始まり、機器分析など内容はてんこ盛り。だからこそ優れた本が必要なのだが……他の科目に比べると実にその数が少ない! 今回はその数少ないなかからスタンダードと思われる本をご紹介しよう。



分析化学 (第1版)
適度な分量と適切な例題が特徴の良書

分析化学

■出版社/原著出版社
東京化学同人/Oxford University Press

■発行年
2006年

■サイズ
B5(ソフトカバー:261頁)

■レベル
★★★☆☆(学部2~4年)

■ひとこと
演習を通じて分析化学の基本がわかる本。ページ数も適度で、重過ぎないのが◎。この分量で機器分析について詳しく載っているのが珍しい。逆に定量分析のところが手薄なのが、少しいまいち……ともいえる。ガリガリと計算練習をしたい人には物足りないが、現代分析化学を俯瞰したい人には有用だろう。



分析化学 (第2版)
分析化学の古典だが今でも有用

分析化学

■出版社/原著出版社
東京化学同人/John Wiley and Sons

■発行年
1971年

■サイズ
A4(ハードカバー:646頁)

■レベル
★★★☆☆(学部2~4年)

■ひとこと
分析化学に必要な項目が非常によくまとまっているものの、なにぶん古い本。知名度はないが記述が詳しく、手堅く分析化学を学べる。しかし、このくらいしか挙げられないのが、分析化学の邦訳和書の少なさを痛感する。絶版になり、在庫がある分しか購入できなくなってしまった。これに代わるような分析化学の本格的な教科書がいま望まれている。



Analytical Chemistry (第1版)
薄いので原著でもチャレンジしやすい1冊

Analytical Chemistry

■出版社
Oxford University Press

■発行年
2004年

■サイズ
24.4×18.8×2.6 cm(ペーパーバック:464頁)

■レベル
★★★☆☆(学部2~4年)

■ひとこと
コンパクトにまとめられた分析化学の教科書で、上で紹介した邦訳版の原著。使いやすく、基礎固めにちょうどよい。英語も読みやすいので、気軽に読むことができる。もちろん内容は邦訳と一緒。本のサイズは、こちらのほうが小さくて持ち運びしやすい。



Analytical Chemistry (第7版)
世界で広く読まれる分析化学の決定版!

Analytical Chemistry

■出版社
Wiley

■サイズ
28.7×22.6×3.8 cm(ハードカバー:848頁)

■レベル
★★★☆☆(学部2~4年)

■ひとこと
ケルナー分析化学という分厚い本もあるが、一般的な分析化学の教科書のなかから選ぶと、もっとも優れたものがクリスチャン分析化学1択となる。基礎事項から機器分析まで幅広く網羅しており、分析専門でなくても手元に置いておきたい座右の著。邦訳はひとつ版が古い6版が最新で、丸善から「クリスチャン分析化学〈1〉基礎編」などが、上下2冊組みで出版されている。最新版を読むなら原著。使い勝手を求めるなら分冊になった邦訳版をオススメする。

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